同じマンションに住む国土交通省職員を殺害して現金やキャッシュカードを奪ったとして、強盗殺人などの容疑で逮捕された無職の大木滉斗(ひろと)容疑者(28)について、大阪地検は11日、鑑定留置を始めた。期間は6月16日まで。当時の精神状態を調べ、刑事責任能力の有無などを見極める。 大木容疑者は2024年12月27日、同じマンションの別の階に住む国交省職員の男性(52)の首を絞めて殺害。現金約5万円やキャッシュカードなどを奪った後に遺体を放置したとして、死体遺棄や強盗殺人の疑いで逮捕されていた。 男性の遺体は切断された状態で東大阪市や大阪市内で発見された。大阪府警は容疑者が遺体の損壊にも関与したとみて調べている。【斉藤朋恵】