男性2人をそそのかして和歌山県の海岸で自殺させ、遺書を偽造したとして逮捕された自称占い師の女が、「(自身の)関与を隠すため、亡くなった2人が勝手に自殺したと見えるような遺書を作成した」と供述していたことが12日、大阪府警への取材で分かった。 府警によると、女は大阪府河内長野市の浜田淑恵容疑者(62)。自身が「創造主」であると2人に信じ込ませた上、2020年8月ごろ、和歌山県の海で自殺させた他、亡くなった神戸市北区の会社員寺本浩平さん=当時(66)=の遺書を偽造した疑いがある。 浜田容疑者は2人とは別の男性への恐喝容疑で逮捕された際、府警の調べに「(遺書を偽造すれば)単なる自殺で早期に(捜査が)終わると思った」と供述したという。 寺本さんの他に亡くなったのは神戸市北区のアルバイト米田一郎さん=当時(51)。2人は08年ごろ、容疑者の「スピリチュアルカウンセリング」と称する悩み相談に乗ってもらうようになり、献金するなどしていた。