警察官をかたって金をだまし取ろうとする特殊詐欺の電話で、着信時に実在する警察署の番号などがスマートフォンに表示されるケースが急増しているとして、警視庁は注意を呼びかけている。 警視庁によると、今月11日ごろから、「新宿署の電話番号(03・3346・0110)から電話があった」といった特殊詐欺の電話に関する問い合わせが同署に1日100件ほどあり、件数は増え続けている。署員などをかたり、「あなたの口座が悪用され、共犯者があなたのことを言っている」「あなたが逮捕される」と嘘をいって金をだまし取ろうとする手口で、スマートフォンにかかってきているという。 ほかに、警視庁の代表番号(03・3581・4321)や別の警察署の番号が表示される特殊詐欺の電話も確認。現時点で、実際の発信元と異なる番号が表示される仕組みは判明しておらず、警視庁の担当者は「話し続けるのではなく、相手に『折り返しの電話をしたいので、名前や担当部署、内線番号を教えてください』などと聞いて電話を切り、警察署に相談してほしい」と呼びかけている。