時効直前に解決の強盗致傷事件 起訴された男に懲役6年の実刑判決「法を守ろうとする意識が乏しい」

16年前、静岡県長泉町で発生した強盗致傷事件で、時効成立の直前で逮捕された男に対して地裁沼津支部は3月13日、懲役6年の実刑判決を言い渡しました。 判決によりますと、長泉町の無職の男(40)は2009年10月に知人の男と共謀し、同町のドラッグストアで金を奪おうと男性店長を包丁で脅したうえ、左手を切りつけケガをさせました。 事件後、男らは何も取らずに逃走。 その後、男は約15年間にわたり出頭せずに社会での生活を続け、一方で警察の捜査は続いていました。 時効の成立まであと2カ月弱となった2024年8月。 警察は「時効が迫るなか2人につながる証拠がそろったため逮捕に至った」として男を逮捕。 共犯の男も9月に逮捕されました。 そして、迎えた13日の判決公判。 地裁沼津支部の野澤晃一 裁判長は「凶器を準備するなど一定の計画性が認められる」と指摘しました。 そして「遊興費を得ようと安易に強盗を決意しており、法を守ろうとする意識が乏しいと言わざるを得ず、強い非難を免れない」として、男に対し懲役6年の実刑判決を言い渡しました。

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