オンラインカジノ絡むマネロン、AIが“捜査協力” 神奈川県警がGMOあおぞらネット銀行に感謝状

マネーロンダリング(資金洗浄)に使われていた口座に関係する情報を神奈川県警に提供し、事件の摘発や犯罪収益の剝奪に貢献したとして、県警はこのほど、「GMOあおぞらネット銀行」(東京都)に感謝状を贈った。 県警組織犯罪分析課によると、海外のオンライカジノへの賭け金などがマネーロンダリングされている事件を捜査していた昨年6月に、同行の口座もマネーロンダリングに使われていたことから協力を依頼した。 同行は人工知能(AI)などを使い24時間行っている独自のモニタリング調査の中で、犯行グループによるものとみられる疑わしい取引を発見。取引の自主規制や県警への情報提供などを速やかに行ったという。 これらを踏まえて県警は今年2月、賭け金などとして集めた約42億円を管理する口座に繰り返し移したとして、会社役員の男ら3人を組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕。約5億円の犯罪収益を剝奪した。 同行AML企画室の神山芳和室長は「微力ながら捜査協力できてうれしく思う。犯行手口も日々変化しており、常に危機感を持ち対策していく」と気を引き締め、同課の有馬美奈子課長は「最大限の協力を尽くしていただき、迅速、効率的に捜査を推進できた。心から感謝している」と話した。

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