ミャンマー国境の特殊詐欺拠点で拘束、日本人の男の身柄がタイ当局に

ミャンマーの国境にある特殊詐欺拠点で拘束された日本人の男がきょう、タイ当局に身柄を引き渡されました。 JNNが入手したのは、ミャンマーできょう午後に撮影された映像です。武装した人たちに両脇を抱えられているのは、特殊詐欺に関与したとして拘束された日本人の36歳の男です。 男はきょう、タイ当局などに身柄を引き渡され、日本大使館の関係者から聞き取りを受けていました。 記者 「日本人を乗せた車がミャンマーからタイに入ってきました」 この男については、北海道警が別の窃盗事件で逮捕状を取っています。 関係者によりますと、男は日本を出国して中東のドバイに逃亡。ドバイで中国系の詐欺集団と知り合い、中国人の手引きによってミャンマーの国境にある詐欺拠点に移ったとみられ、先月末、国境地帯を支配する少数民族武装勢力「国境警備隊」が発見しました。 男は「国境警備隊」に確保された後、こう話したと言います。 日本人の男(36) 「パソコンを使って事務作業をしていただけだ。詐欺はやっていない」 ミャンマーの詐欺拠点をめぐっては、男子高校生を連れ去ったとみられる藤沼登夢容疑者など、複数の日本人が拘束されています。 JNNが入手したタイ国境近くにある空港の防犯カメラ映像です。写っていたのは、藤沼容疑者。黒い服を着た藤沼容疑者が、手を挙げて合図を送ります。そこにやってきたのは、藤沼容疑者からタイに誘い出された宮城県の男子高校生でした。高校生は藤沼容疑者に誘導され、白い車に乗って空港を去っていきました。 このあと、高校生はミャンマーに連れ去られ、詐欺に加担させられていたということです。 タイ当局は、きょう、ミャンマーから移送された男や藤沼容疑者らを日本に強制送還する方針で、今後、特殊詐欺拠点の実態解明に向けた捜査が行われることになります。

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