韓国の野党議員の顔に飛んできた卵…憲法裁判所前の尹大統領弾劾要求中の災難

共に民主党の議員たちが20日、韓国憲法裁判所の前で記者会見をしていたところ、生卵をぶつけられる災難に遭った。 民主党院内副代表団は同日午前、憲法裁判所前で尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領迅速罷免要求の記者会見を行った。姜由楨(カン・ユジョン)議員から始まったリレー発言は、李建台(イ・ゴンテ)議員まで続いた。 李議員の発言直後の8時55分頃、ある支持者が「秋慶鎬(チュ・ギョンホ)は恥ずかしいと思え」と叫んだ瞬間、卵が白恵蓮(ペク・ヘリョン)議員の顔に飛んできた。隣にいた李建台議員にも卵が飛び散った。 その後、白議員は「誰が投げたのか確認してほしい」とし、「告発する」と述べた。白議員は「近くからぶつけられ、非常に痛い。卵が割れれば大丈夫だが、(飛んできた卵の一つは)ゆで卵なのか、割れなかった」とし、「民主主義社会であってはならないことだと思う」と述べた。 警察はこの日、記者会見をする共に民主党議員に生卵を投げた容疑者を追跡中だ。 歩道には太極旗と星条旗を手にした尹大統領の支持者がいた。警察は現場で現行犯の身柄を確保できず、追跡中だと伝えられた。 卵のほかにバナナも投げたことが分かった。投げた人には暴行容疑などが適用されるものと見られる。 警察は卵が投げられた後、「卵やバナナを投げつけ、すでに1人デモから逸脱した行動をしている」として機動隊を投入し、憲法裁判所の向かい側のデモ参加者に対する強制解散に乗り出した。 また、「警察官に悪口を言ったり殴ったりつねったりする行為は公務執行妨害で、現場で妨害があったら即刻現行犯として逮捕する」と警告放送を流した。 同日、憲法裁判所前は記者会見に出た民主党指導部と座り込み中の国民の力議員ら、デモを続ける尹大統領支持者が重なって摩擦を起こした。尹大統領の支持者らは、民主党指導部に向かって暴言を吐き、大声を上げ、記者会見を妨害した。 集会およびデモに関する法律によって憲法裁判所100メートル以内では集会が禁止されているが、記者会見や1人デモは許される。尹大統領の支持者はこれまで1人デモをすると主張しながら、事実上集会を開いてきた。 これについてペク議員は「憲法裁判所の100メートル以内では集会やデモが禁止されているが、今、すぐ前で行われている状況」とし「法律が最も遵守されなければならない憲法裁判所の前だ。直ちに解散すべきだ」と促した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加