ヘブロン、ヨルダン川西岸地区、3月26日 (AP) ― イスラエル当局は3月25日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区の自宅前でイスラエル人入植者に暴行を受け、イスラエル軍に拘束されたパレスチナ人のアカデミー賞受賞映画監督らパレスチナ人住民を釈放した。 西岸地区ヘブロンの警察署から釈放されたハムダン・バラル氏は顔にあざができ、服には血が付着していた。 バラル氏は前夜、自宅前で入植者に暴行を受けた後、イスラエル軍基地に拘束され、両手を縛られ、目隠しをされたまま、凍るような空調の下で寝ることを強要されたという。 バラル氏と他の2人の弁護人によると、3人には最低限の傷の手当しかしてもらえず、夫人がバラル氏に面会できたのは逮捕後数時間してからだったという。 拘束されたのは、3人が入植者に投石したからだというが、3人とも否定している。 パレスチナ住民によると、イスラム教のラマダンを終えてた24日の夕方、約20人の入植者が西岸地区のスシヤ村を襲撃。投石を続ける入植者の傍らで、現場に到着したイスラエル兵は銃をパレスチナ人に向けていたという。 イスラエル軍は、兵士に向かって投石したという理由でバラル氏らを拘束した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)