複数のイスラエルメディアは30日、ネタニヤフ首相が4月2日、ハンガリーを訪問すると報じた。ハンガリーは、ネタニヤフ氏に逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)の加盟国で、ネタニヤフ氏が訪れた場合、拘束する義務がある。ネタニヤフ氏が昨年11月に逮捕状を発行されて以降、ICC加盟国を訪れるのは初めてとなる。 ネタニヤフ氏は、ハンガリーのオルバン首相と会談し、トランプ米大統領が打ち出した、パレスチナ自治区ガザ地区の住民を域外に移住させる計画などについて話し合うという。 オルバン首相は昨年11月、ネタニヤフ氏に対するICCの逮捕状発行について「間違っている」とし、ネタニヤフ氏が安全にハンガリーを訪問できると発言していた。 ICCはガザ地区の戦闘を巡り、戦争犯罪に関与した疑いがあるとして、ネタニヤフ氏らに逮捕状を出した。ネタニヤフ氏は今年2月上旬に米国を訪問したが、米国はICCに加盟していない。ICCには日本を含む120以上の国と地域が加盟している。【エルサレム松岡大地】