韓国の政治的混迷が続く中、ソウル高裁は26日、公職選挙法違反で一審有罪判決を受けた「共に民主党」代表李在明に逆転無罪を言い渡した。有罪になれば李在明は、今後10年間選挙に立候補できない。この窮地をまたも不可思議な「司法左派カルテル」と呼ばれる判事たちが救ったのだ。北朝鮮不正送金、汚職、選挙違反など数々の犯罪疑惑や裁判を抱える最大野党代表をなぜ厳しく裁けないのか。今後の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領弾劾裁判の結果次第で李在明代表は次期大統領の有力候補となるのだ。 尹大統領弾劾裁判には多くの韓国国民が疑惑の目を向けている。現職大統領の逮捕という歴史に残る捜査を主導した高位公職者犯罪捜査処長オ・ドンウンは虚偽の逮捕令状を申請した、として国家捜査本部長の違法逮捕疑惑と共にソウル地検の捜査が開始されたのだ。 この尹大統領弾劾裁判に対し世論は大きく捻じれ、マスメディアの偏向報道とSNS、ネットニュースなどに溢れる真偽混在の情報で国民の意見は大きく二分し混乱を続けてきた。 2月末の3大TV局やギャラップ調査では60%対35%で圧倒的に弾劾賛成派が多数を占めていたが、3月1日の光化門や汝矣島で開かれた弾劾反対集会には警察発表数で約12万人以上が集まり、釜山や各地の弾劾反対集会の参加数も賛成派を圧倒した。youtubeやSNSなどでも弾劾反対派のyoutubeチャンネルへのアクセス数や熱量が賛成派を明らかに凌駕している。