15日公示された衆院選。滋賀県内では3小選挙区に計10人が立候補し、「政治とカネ」の問題や物価高対応を含めた経済政策などを主な争点に、激しい論戦を繰り広げている。小選挙区ごとに候補者の横顔を紹介する(届け出順)。 滋賀2区 ■健康づくりへ情報発信 上野賢一郎氏(59)自前 ここ数年は衆院内閣委員長など国政運営の中心を担う一方、自民党明るい社会保障改革推進議員連盟の会長として、病気予防や健康づくりのさまざまなアイデアを発信。その手前、健康には人一倍気を使う。 「発がん性のある食材を避けたり、(健康に良いとされる)地中海食を試してみたり…」。動画投稿サイト「ユーチューブ」の動画を見て料理のレパートリーも増やし、ソースにこだわったチキンステーキや、キムチ入り焼きそばなどを作るのが最近のマイブームという。 長浜市の商店街の荒物屋の長男として生まれ、県立虎姫高校から京大法学部へ進学。卒業後、同市内の呉服店や宝石店などが次々に閉店するのを見て「地域社会の問題を解決する仕事がしたい」と、旧自治省(現総務省)に入省した。 岩手県へ出向した際、当時の増田寛也知事からの指令で県内をくまなく回り、現場の声を多く聞いた経験が今も生かされている。 小学生時代、「長浜曳山まつり」の子供歌舞伎の役者を2回務めた。今年は小学4年の長男が役者デビューを果たし、「厳しい稽古に打ち込む姿を見て伝統を感じた」と目を細める。 ■野党勢力の橋渡し役に 徳永久志氏(61)維前 趣味を問われると、「スポーツ観戦全般、特にプロ野球、プロレス」と話す。プロ野球は阪神タイガースの大ファン。「(昨年の日本一で)今年はなかなか当日チケットがとれない」と嘆く。プロレスは「政界きってのプロレス通」を自称するほど。特にアントニオ猪木が好きで、「子供の頃から正義のヒーロー。ウルトラマンや仮面ライダーのようなもの」と熱く語る。 政治家を志したのは、中学生の頃、当時の田中角栄元首相が逮捕されたロッキード事件に衝撃を受けたことがきっかけ。作家の野坂昭如さんが田中氏の選挙区に立候補した姿に感銘を受けたと振り返る。