グリ下の少女を北陸地方に連れだして売春させた疑い 男3人を逮捕

大阪・ミナミの「グリ下」(グリコ看板下)に出入りする少女を北陸地方に連れ出し、売春をさせたとして、大阪府警は9日、堺市美原区の無職、滝本絵斗(かいと)容疑者(25)ら男3人を売春防止法違反(管理売春)などの疑いで逮捕したと発表した。3人の認否は明らかにしていない。 少年課によると、逮捕容疑は共謀して昨年7月14~20日、グリ下周辺に出入りする女子高校生を車で福井県や石川県に連れて行き、現地のホテルに滞在させながら、複数の男性に対して売春をさせたというもの。 ■「連日14時間拘束された」 女子高校生は滝本容疑者側からSNSを介して「10日で数十万稼げる」「お試しで5日間だけ」などと誘われたといい、府警の調べに「コンセプトカフェの『推し活』に使う金が欲しくて応じた」と証言。現地での行動については「連日午前10時から14時間ほど拘束され、帰りたいと言っても聞き入れてもらえなかった」と述べたという。 一方、売春の相手は滝本容疑者側が出会い系サイトで成人女性になりすまして募っていたといい、府警は、少なくとも40人以上から対価として計約70万円を得たとみている。このうち約15万円が女子高校生に渡ったという。 逮捕された3人のうち滝本容疑者ら2人は2月、グリ下に出入りする別の少女をめぐる同様の管理売春の疑いで逮捕され、3月に売春防止法違反と児童福祉法違反の罪で起訴された。(小島弘之)

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