韓国警察は「選挙研修院の中国人スパイ99人逮捕」などの報道で中央選挙管理委員会(選管)から告発されていたメディア「スカイデイリー」の所属記者と事務所に対して、家宅捜索を実施した。 ソウル警察庁サイバー捜査隊は、9日午前9時から約3時間にわたってソウル江南区(カンナムグ)のスカイデイリーの事務所、所属記者B氏らに対して家宅捜索をおこなったと発表した。スカイデイリーとB氏は、選管についての虚偽の記事を掲載した疑い(公務執行妨害、名誉毀損など)が持たれている。ソウル警察庁は今年1月末にB氏を出国禁止としたうえで、警察に呼んで取り調べを行うなど、捜査を続けてきた。 選管は、1月に「【独自】選挙研修院の逮捕中国人99人が在日米軍基地に護送」などの記事を報道したスカイデイリーと所属記者を、公務執行妨害などでソウル警察庁に告発していた。同記事で「中国人が韓国の選挙に介入した」という陰謀論を広めたスカイデイリーは、記事の取材源として「米軍消息筋」に言及しているが、マーベルのキャラクター「キャプテン・アメリカ」の服装で極右集会に参加していたA氏が取材源であることが明らかになり、物議を醸した。 A氏は中国大使館とソウル南大門(ナムデムン)警察署への乱入を試みた疑い、米軍の身分証を偽造した疑い(建造物侵入未遂、侮辱、私文書偽造など)で現在拘束されている。 イ・ジヘ記者 (お問い合わせ [email protected] )