元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が10日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、静岡県島田市の病院で看護師に軽傷を負わせたとして、傷害の疑いで逮捕された女優の広末涼子容疑者(44)の今後について自身の見解を示した。 静岡県警は9日に広末容疑者を送検。静岡地検浜松支部は取り調べの後、勾留請求するかどうか判断する。勾留か釈放かの判断は、送検から24時間以内に決定される。10日には危険運転致傷の疑いで、東京都内にある広末容疑者の自宅を家宅捜索した。 若狭氏は傷害罪による逮捕と、その前に広末容疑者が新東名高速道路の上り線を運転中に起こした大型トレーラーへの追突事故は別という認識を前置きした。「純粋に傷害罪だけで勾留するかの要素、ポイントは、看護師のケガの程度なんです」と説明。「ケガが3日程度の加療だとすると、逃亡の恐れもない、身元もしっかりしているので、釈放ということになると思う。ケガの程度が1週間ないし2週間程度だと、微妙なところ。将来的には罰金になる可能性がある。ケガの程度が2週間くらいだと、勾留を付けることも可能にはなる」と、例を挙げて解説した。 地検が勾留請求するかどうかは、早い段階で決定されるのが通例だという。「今回の手続き的に言うと、昨日検察庁に送検されましたけど、だいたい送検されたその日に勾留請求をして、その日に裁判官が判断するというのが、実務の99%はそういう流れになる。昨日検察庁の方で勾留請求をしていない。しかも、昨日の段階で裁判所も判断していない。今日に持ち越しになっている。場合によっては、まだ勾留請求するかどうか迷っているというのは、通常の手続き的にはありえない時間の流れ」。その上で、「だとすると、私個人とすると、もはや勾留請求はできないんじゃないかなと思う」と自身の見解を示した。 一方で、この日家宅捜索が行われた危険運転致傷容疑については「今後もっと捜査を詰めて、こちらで責任追及をできるかどうか、しっかり捜査を別途していくというのが今後の流れではないかと見ています」と見通しを口にした。