広末涼子容疑者宅を家宅捜索 任意の検査で薬物検出されず、勾留は19日までの10日間に

女優、広末涼子容疑者(44)が看護師への傷害容疑で逮捕された事件で、静岡地検浜松支部は10日、身柄拘束の捜査である勾留を請求し、要否を判断する同地裁浜松支部が認めた。勾留は19日までの10日間。一方、静岡県警は逮捕前日の7日に追突事故を起こしたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで東京・世田谷区の容疑者宅を家宅捜索。事故直後の落ち着かない様子などを踏まえて捜査したとみられる。 追突事故後に搬送された病院での暴行事件に加え、自動車運転処罰法違反での立件も視野に入れた家宅捜索で新たな捜査のメスが入った。 午前9時50分頃、スーツ姿の捜査員約10人が東京の広末容疑者宅にインターホンを押して入り、約2時間後、押収物が入ったプラスチック製の箱を手に出てきた。 事故は逮捕の約5時間前となる7日午後6時50分頃に発生。映画の撮影で奈良から戻る途中の新東名高速道路上りでマネジャーとみられる男性の車を運転中に大型トレーラーに追突。近くにある浜松市内のサービスエリアで休憩し、男性と運転を交代した直後だった。 事故後は路上に座り、歩き回るなど落ち着かない様子だったが、酒の臭いはなかったという。同乗者の男性は軽傷とされていたが、骨折だったことも10日、判明した。 この日は9日の送検から地検支部が勾留請求をする期限日。釈放の可能性も踏まえ、身柄のある浜松西署には約50人の報道陣が待機した。送検後は地検支部の調べを受けており、この日の家宅捜索の結果なども踏まえて裁判所に傷害容疑で勾留請求。裁判所は請求を認め、19日まで10日間の勾留が決まった。 これまでの調べでは、容疑者は大きなけがはなく体調も問題はなかったことが判明。犯行時や取り調べを始めた当初も大声を出すなどしたことから、捜査関係者によると任意の薬物検査も実施。違法薬物は検出されなかったが、今後は詳細な鑑定も行いながら、服用薬などの使用歴なども含めて慎重に捜査を進める。 勾留は一般的に、逃亡や証拠隠滅の恐れなどがある場合などに認められるが、今回は一連の言動も考慮したとみられる。身柄の安全を確保しながら、追突事故と暴行事件の全容解明を急ぐ。

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