ディープフェイク性犯罪で若年層摘発相次ぐ…韓国警察が963人検挙

【04月20日 KOREA WAVE】韓国警察がディープフェイクを用いた性犯罪に対する集中取り締まりを7カ月間実施し、963人を検挙したことが明らかになった。このうち93%以上が10代と20代だった。 警察庁国家捜査本部は、2023年8月28日から2024年3月31日までの期間中、「ディープフェイク性犯罪集中取り締まり」を実施。1429件を摘発し、59人を逮捕した。前年同期比では検挙数が約260%増加している。 年齢別の内訳は、10代が669人で最も多く、72人は触法少年だった。20代が228人、30代51人、40代11人、50代以上が4人となり、若年層への広がりが顕著となった。 警察は主な流通経路である「テレグラム」との連携を強化し、違法動画を流通させていた組織の主犯を摘発。また、放送通信審議委員会やデジタル性犯罪被害者支援センターと連携し、1万535件の被害映像の削除や遮断を要請した。 今後は、4月から10月末までの「サイバー性暴力集中取り締まり」を通じて、対策を継続する方針だ。6月4日施行の改正性暴力処罰法により、成人被害者を対象にした“おとり捜査”も可能となり、新制度の活用も進めるという。 警察庁関係者は「ディープフェイクを悪用した性犯罪は深刻であり、誰もが被害者となりうる。今後も取り締まりを強化していく」と話している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News

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