東京で近年大きく姿を変えた街といえば、その代表は渋谷だろう。東急東横線の駅が地下化され、JR埼京線のホームが山手線と並ぶ位置に移転、銀座線の駅は明治通りをまたぐ位置に移動――と、鉄道と駅だけを見てもその変化は激しい。 筆者は1978年から2014年まで30年以上渋谷に在住し、そのうち約20年は渋谷駅南口近くの桜丘町、その後は京王井の頭線の神泉駅近くで暮らした。それだけに近年の変化には驚き、戸惑うことも多い。今回は、懐かしの渋谷の街と駅、そして鉄道について、かつての「地元住民」の視点を交えて語ってみたい。