9月26日公開する映画「俺ではない炎上」の主演に、俳優の阿部寛(60)が決定。25日、発表された。 阿部は、ある日突然SNSで身に覚えのない事件の犯人に仕立て上げられ逃亡をはかる主人公を演じる。 原作は、小説家・浅倉秋成氏の第36回山本周五郎賞候補となった同名小説で、SNSの恐怖と現代社会の問題を描いたサスペンス作品。 物語は、ある日突然、SNS上で「殺人事件の犯人」として個人情報をさらされた大手ハウスメーカー営業部長・山縣泰介(阿部)が、事件の犯人を憶測だけで語るSNS投稿群に巻き込まれる。犯行現場の写真が山縣のものと思われるアカウントからアップされ、ネットで“山縣泰介”が大炎上する。私人逮捕に名乗りを上げる配信者や正義感に燃える人々に追いかけられる山縣は無実を必死に訴えるが、その声は誰にも届かない。 明日は我が身のノンストップ炎上エンターテイメントを描く本作で、阿部は「オファーをいただいたとき、まず『この物語には現代社会の問題が色濃く反映されている』と感じました」と前置きし、「非常にチャレンジングでやりがいのある作品になると感じました」と意気込んだ。 「逃げながら人間性を取り戻していく男の姿は、シリアスであればあるほど滑稽でもあり、演じるうえで細やかな感情の起伏が求められた。人間としての弱さ、強さ、そのどちらも丁寧に表現したいと思いました」と明かした。 また、今回、特報映像とティザービジュアルも公開となった。