偽警察官詐欺に注意 ビデオ通話を悪用

警察庁は、ビデオ通話を悪用した“偽警察官・検察官”の詐欺に注意するよう呼び掛けている。 近年、電話やビデオ通話を用いて、警察官や検察官を名乗り、信用させた上で金銭や個人情報をだまし取る詐欺の手口が警察庁で確認されている。犯人は、パソコンやスマートフォンのビデオ通話を利用して制服姿や身分証の提示を行ない、あたかも“本物の捜査員”のように見せかけて被害者を信用させる。こういった手口が全国的に多くみられているという。 事例として、ある男性のもとに、“警察官を名乗る人物”から「あなたの口座が犯罪に利用されている可能性がある」と電話があった。さらに後日、今度は“大阪地検特捜部の検察官”を名乗る人物からビデオ通話があり、画面越しに身分証らしきものを提示された。 その人物はビデオ通話の中で、あたかも本物の検察官であるかのように振る舞っており、男性はその人物を信用してしまい、最終的に現金をだまし取られるという被害にあってしまった。 犯人が被害者に告げる内容の例は以下の通り。 ・あなたの口座が犯罪に悪用されている ・スマホがもうすぐ使えなくなる ・あなたに逮捕状が出ている(別途令状様のものが送信される) 警察官や検察官が個人のスマートフォンに突然ビデオ通話をかけることはない。ビデオ通話で身分証を提示されても絶対に信用せず、不審な電話やビデオ通話を受けた際は、一度電話を切って最寄りの警察署に相談するよう呼び掛けている。

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