秋田県の鈴木健太知事が30日、就任後初めてとなる県議会に臨み「新しい時代の新しい秋田を切り開いていく」と決意を述べました。議会では提出された副知事の人事案が、全会一致で同意されました。 鈴木知事は30日、就任後初めて県議会本会議に臨みました。 この中で鈴木知事は「私は人口減少と地域の衰退という『県民共通の敵』に向かって本県の有するあらゆる資源を総動員し、いまこそ反転攻勢に出るときであると確信している。県議会をはじめ、市町村や県民の多様な意見に耳を傾け、共に手を携えながら、新しい時代の新しい秋田を切り開いていく」と述べました。 そして、人口の社会減を1000人台に縮減することを強調し、住環境の整備や県出身の子育て世帯のAターン促進などに取り組む考えを示しました。 また、副知事の人事案を議会に提出しました。人事案は、神部秀行前副知事を続投させるとともに、総務省出身の谷剛史総務部長を新たに起用するもので、全会一致で同意されました。 議会のあと鈴木知事は「緊張した。いままでと違う場所に座って違う立場で話をしたわけだが、やはり知事ともなると非常に責任の重さを痛感した」と話していました。 ところで、県を巡っては、県発注の道路補修工事をきっかけに職員の男と工事業者の社長と社員が逮捕されています。 鈴木知事は本会議で「4月26日、職員が収賄の疑いで逮捕されたことについて、改めて深くおわび申し上げる。こうした不正行為を根絶するよう、全職員が危機感を共有しながら倫理保持に向けた取り組みを徹底し、県政に対する信頼回復に全力を尽くしていく」と、陳謝するとともに再発防止に取り組む姿勢を強調しました。