“闇バイト”に応募し犯行に及んだか 札幌の緊縛強盗事件の容疑者の男 犯行時、何者かから指示を受けるようすも 首都圏の事件との関連も捜査 札幌市豊平区

札幌市の住宅で起きた緊縛強盗事件、逮捕された男は「闇バイトに応募した」と供述しているといいます。取材を進めると犯行の背後に組織的な関与をうかがわせるような状況も明らかになってきました。 家にいきなり押し入ってきた男…手に金づちを持ち、男性にこう要求してきました。 「金。カード」 その男は強盗傷害の疑いで逮捕・送検された鈴木陸容疑者(25)。 5日、札幌市豊平区の住宅に、窓ガラスを割って侵入。 79歳の男性の手足を粘着テープで縛るなどしてけがをさせ、現金3万円を奪った疑いがもたれています。 犯行に及んだ際、一度は現金を奪った鈴木容疑者。 しかし、かぶったフードの上から耳に手をあてスマートフォンで何者かと話をし始めました。 石黒拓海記者 「鈴木容疑者は闇バイトに応募して犯行に及んだ旨の供述をしていて、その際何者かに指示を受けていたとみられています」 関係者によりますと、電話の直後、鈴木容疑者は奪った現金を男性に無言で返却。 「いらないのか?」という男性の問いかけにうなずいたといいます。 そして金づちや着用していた手袋を現場に放置したまま、男性に促され玄関から逃走しました。 不可解な行動に出た鈴木容疑者。犯行に及んだ「きっかけ」が…。 鈴木陸容疑者の供述 「金に困って闇バイトに応募した」 捜査関係者によりますと鈴木容疑者は、以前住んでいた神奈川県で数か月分の家賃を滞納するなど生活に困っていたといい、SNSから闇バイトに応募したとみられています。 警察は、押収した鈴木容疑者のスマホを解析するなどして、背後に組織的な関与がないか調べるとともに、8月以降、首都圏で相次ぐ強盗事件との関連についても慎重に捜査しています。

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