「スーツケースからゴソゴソと」天然記念物ヤドカリ数千匹を許可なく所持か 中国籍の男3人逮捕 鹿児島・奄美大島

奄美大島で、国の天然記念物に指定されているオカヤドカリ数千匹を正当な理由なく所持したとして、文化財保護法違反の疑いで中国籍の男3人が逮捕されました。 文化財保護法違反の疑いで逮捕されたのは、いずれも中国籍で職業不詳の寥智武容疑者(24)と、宗振浩容疑者(26)、郭嘉威容疑者(27)の3人です。 奄美警察署によりますと、寥容疑者ら3人は共謀し、きのう6日、奄美市内の宿泊施設などで、文化庁長官の許可を受けずに天然記念物のオカヤドカリ数千匹、あわせて160キロを所持した疑いです。 6日午後、環境省の職員から「奄美市内の宿泊施設の従業員から中国人3人が宿泊している部屋でヤドカリを発見した。預かっているスーツケースからゴソゴソと音が聞こえる」と、警察に通報があり、3人に任意同行を求め、逮捕しました。 見つかったオカヤドカリは体長3センチから10センチほどで、6つのスーツケースに入れられ、中には生きているものもあるということです。 3人が容疑を認めているかどうかについて、警察は「捜査に支障がある」として、明らかにしておらず、所持の経緯や動機について調べています。 奄美博物館の学芸員・平城達哉さんによりますと、オカヤドカリは国の天然記念物に指定されていて、文化庁長官の許可を受けずに、取ったり触れたりすることは禁止されています。

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