35歳の介護士の男が高齢の入所者を暴行し死なせた疑い 県と市が立ち入り検査

5月2日、佐賀市の老人ホームで入所者の男性が暴行を受け死亡し、介護士の男が逮捕された事件です。佐賀県と佐賀市が8日、この老人ホームへの立ち入り検査を行い、職員への聞き取りなどをしています。 8日午後4時前から、佐賀県と佐賀市の職員が立ち入り検査を行っているのは、佐賀市北川副町にある有料老人ホーム「ちとせ」です。 「ちとせ」では2日、入所する柳瀬忠雄さん(87)が暴行を受け死亡していて、警察は介護士で職員の下津浦弘平容疑者(35)を逮捕し、傷害致死の疑いで送検しています。 下津浦容疑者は、柳瀬さんの顔を平手でたたき、うつ伏せの状態の背中の上に立って踏みつけるなどの暴行を加え、腎臓の破裂や胸の骨を折るなどした疑いです。柳瀬さんは病院で死亡が確認されました。 佐賀市によりますと、今回の立ち入り検査では、職員への聞き取りや書類の確認などを行い、今後、職員の勤務状況や虐待の有無などを調べるということです。 施設の虐待防止の取り組みが不十分だった場合には、行政側が指導を行い、再発防止を促すことにしています。

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