30の仮想通貨口座など経由か 広域強盗の資金洗浄グループ再逮捕

「ルフィ」を名乗る指示役らによる広域強盗事件の被害金のマネーロンダリング(資金洗浄)に関与したとみられる犯罪グループの幹部らについて、警視庁捜査2課は12日、大阪府豊中市の職業不詳、樋口拓也容疑者(37)ら男女3人を詐欺容疑で再逮捕した。特殊詐欺の被害金は少なくとも30の仮想通貨(暗号資産)口座などを経由して資金洗浄されたとみられる。 ほかに再逮捕されたのは、東京都品川区の職業不詳、相田栄幸(33)▽東京都目黒区の無職、福井かおり(48)――の2容疑者。 再逮捕容疑は仲間と共謀して2023年3~5月、通信事業者などになりすまして栃木県の70代男性に架空請求の電話をかけ、90回以上にわたって計約5960万円をだまし取ったとしている。警視庁は3人の認否を明らかにしていない。 警視庁によると、被害金は約30の銀行口座に振り込まれた後、仮想通貨に交換され、少なくとも30の仮想通貨口座や海外の取引所を経由していたとみられる。その際、資金の流れを匿名化する「ミキシング」サービスが利用されていた。 樋口容疑者の自宅には、ルフィグループによる強盗事件の被害金の一部とされる約1000万円が運び込まれていたといい、警視庁は関連を調べている。【山本康介】

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