フィリピンの中間選、政権に逆風 同情票がドゥテルテ陣営に集まる

【マニラ共同】フィリピンで12日実施された中間選挙はマルコス大統領への逆風となった。薬物犯罪対策「麻薬戦争」に絡んで逮捕され、国際刑事裁判所(ICC)に引き渡されたドゥテルテ前大統領の陣営が同情票を集め、最も重要な上院選で事前の世論調査を大きく上回り、マルコス陣営と改選議席を分け合う勢いとなった。 ドゥテルテ氏の長女サラ副大統領はマルコス氏に報復する「殺し屋を雇った」との発言などを巡り、上院で弾劾裁判にかけられる予定。ただ罷免には上院議員の3分の2の賛成が必要で、実現のハードルは高くなった。 上院では半数の12議席が改選された。

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