ゴムボートで台湾に上陸したとして、中国人の男らが相次いで摘発されています。中国が武力を用いずに損害を与える「グレーゾーン作戦」で混乱を誘発している可能性があります。 いかだのようなものに乗った男が、台湾当局に拘束されます。台湾の沿岸警備を行う海巡署によりますと、20日午前、中国・福建省の対岸にある台湾が実効支配する小島に上陸しようとした中国人の男2人が逮捕されました。 また18日には、台湾北部の桃園市の海岸に男が中国の国旗を掲げる動画がSNSに投稿されました。男は福建省の海岸からゴムボートで出航し、およそ9時間かけて上陸したと主張しているといい、海巡署は「動画は桃園市で撮影されたものと確認された」としていますが、実際にゴムボートで上陸したかどうかは調査中だとしています。 桃園市の海岸では16日にも中国人の親子2人が上陸し、当局に逮捕されています。2人は親子で、「中国で迫害され、自由を求めて台湾にきた」と話しているということですが、海巡署は中国による武力を用いず損害を与える「グレーゾーン作戦」の可能性があるとしています。