去年8月、タクシーの乗客の10代の女性が睡眠作用のある薬を飲まされ、現金などを奪われた事件で逮捕された元タクシー運転手の男が、乗客の20代の女性に睡眠薬を飲ませて性的暴行を加えたとして、警視庁がきょう、再逮捕する方針を固めたことが分かりました。 捜査関係者によりますと、警視庁が不同意性交などの疑いで、きょう、再逮捕する方針を固めたのは、元タクシー運転手・田中敏志被告（54）です。 田中被告は去年7月、自身が運転するタクシーに乗車した20代の女性に睡眠薬を飲ませて意識を失わせたうえ、女性の自宅に連れ込み性的暴行を加えて、その様子をスマートフォンで撮影した疑いがもたれています。 警視庁が押収したスマホから女性を襲う動画が見つかり被害が判明、女性の髪の毛からは睡眠薬の成分が検出されたということです。 女性は酒を飲んだ後に田中被告が運転するタクシーに乗り、田中被告は酒に酔っていた女性に車内で睡眠薬を飲ませ、所持品から女性の自宅を特定したとみられています。 田中被告のスマホからはタクシー車内や自宅などで乗客とみられる女性十数人にわいせつ行為をする動画や画像が見つかっていて、警視庁は関連を調べています。 田中被告は去年8月に別の乗客の女性に睡眠作用のある薬を飲ませて現金などを奪ったとして、昏睡強盗の疑いで去年10月に逮捕されていましたが、処分保留で釈放されていました。 また、去年12月には別の女性にわいせつ行為をしたとして、逮捕・起訴されていました。