ベトナム人グループによるドラッグストアを狙った窃盗事件で、警視庁捜査3課は、窃盗の疑いで、指示役とみられるベトナム国籍のグエン・チョン・チュン容疑者(39)の逮捕状を取ったと発表した。同課によると、容疑者らのグループが関与したとみられる窃盗事件の被害総額は、令和2年からの約5年間で総額2200万円相当に上るといい、実態解明を進める。 捜査3課によると、昨年11月に東京都荒川区のドラッグストアで発生した窃盗事件で逮捕、起訴されたベトナム国籍の男(25)の供述や、交流サイト上のやりとりなどからグエン容疑者が浮上した。容疑者は男の兄とみられ、海外から万引を指示し、盗んだ商品は、同区の貿易会社を通じて海外へ送っていたとみられる。 ベトナム人による窃盗事件を巡っては、捜査3課は1都9県で化粧品などの窃盗に関与したとみられる別のグループの指示役の男女2人の逮捕状も取得している。