地下鉄の車内で乗客の女性に痴漢行為をした男を取り押さえ逮捕に貢献したとして、札幌の男性に感謝状が贈られました。 森太吾さん) 「被害者の人もおそらく声に出せない状況だったのもあったので、そこはすぐに捕まえて犯人を逮捕しなければいけないという気持ちの方が強かった」。 警察署長から感謝状を贈られたのは札幌の会社員、森太吾さん(44)。今月13日の朝、地下鉄東豊線で出勤中、乗客の女性の体を男が後ろから触る様子を目撃。森さんはその場で男を取り押さえ、別の乗客と協力して男を駅に降ろし警察に引き渡しました。 森太吾さん) 「捕まえてこうやって・・」。 加藤記者) 「かなり力強いですね」。 森太吾さん(Q:このまま駅に降りた?) 「すぐに降りろと言って(男の)逆の手はつり革を掴んでいたんですけど手を離すようにしているうちにもう1人の方がこっちの手を引っ張って駅で降ろしてくれた」。 不同意わいせつの疑いで現行犯逮捕されたのは札幌市東区の無職、虻川孝一容疑者(76)です。 森太吾さん) 「(虻川容疑者は)鼻息も荒く、なんかちょっと様子がおかしいな、嫌悪感、嫌だなと思った時にちょっと距離を置いた時に犯行に及んでいたのでたまたまですね」。 警察の調べに対し「私がやったことで間違いない」と容疑を認めている虻川容疑者。しかし、森さんが取り押さえたとき、虻川容疑者は犯行を否定したといいます。 森太吾さん) 「(男は)すごくびっくりした感じでとっさに出た言葉が『俺はなにもしていない』」。 東豊線では先月も車内で男が女性にわいせつな行為をし北13条東駅から逃走した事件が発生していて、警察が虻川容疑者との関連を調べています。 森太吾さん) 「私的には当たり前のことをしたと思っているんですけど、こうやって評価されるのは光栄に思っていますし、声に出せない状況だったと思いますけど周りの方が気付いて助けてあげて安心できる社会になってくれればいいかなと私は思います」。