「逮捕状が出ています」あなたも狙われるかも?特殊詐欺の手口を体験 札幌で啓発イベント

被害が深刻化する特殊詐欺などの被害を防ごうと、手口などを紹介する啓発イベントが札幌で開かれています。 高橋純暉記者) 「チカホでは特殊詐欺の被害を防止するキャンペーンが行われています」。 道警によりますと今年1月から4月までの道内の特殊詐欺の被害額はおよそ3億6000万円。去年の同じ時期と比べて6.6倍となっています。 高橋純暉記者) 「こちらのコーナーでは特殊詐欺の手口を実際に体験することができます」。 記者が体験したのは警察官を名乗る人物からの電話。特殊詐欺の中でも、最近、多い手口のひとつです。 詐欺電話役) 「詐欺事件で逮捕した犯人から高橋さんの口座を押収しました。高橋さんに逮捕状が出ています。逮捕され起訴、有罪になった場合は懲役と罰金刑を受けることになります」。 全国の警察に寄せられた被害の実例を元に台本が作られています。その後、LINEのビデオ通話で警察手帳や逮捕状を見せられ、本物の警察官であると信じ込ませようとします。 詐欺電話役) 「高橋さんが保有している口座のお金が犯罪に関係していないか確認する必要があります。そのため、指定した口座に一時的に送金してもらいます」。 この警察官をかたる詐欺、今月中旬も札幌市内でおよそ3000万円がだまし取られる被害が発生しています。 一方、こちらは「サポート詐欺」の体験。パソコンの画面にサポートセンターへの連絡先と称する電話番号を表示させ、電話をかけてきた相手から金をだまし取る手口です。 実際にパソコンでインターネットの検索中に出てきた広告画面をクリックしてみると…。 道警サイバーセキュリティ対策本部 加藤大希係長) 「これ、ウイルスに感染しましたという画面になります。これを消してみてください」。 高橋純暉記者) 「×ボタンを押します。また出てきてしまいましたね」。 なかなか警告画面は消えません。あきらめて、サポートセンターと書かれた番号に電話をかけてしまう人が多いといいます。 道警サイバーセキュリティ対策本部 加藤大希係長) 「電話をかけてしまうと詐欺師に電話がつながってしまうので、絶対に電話をしないようにしてください」。 道立消費生活センターが詐欺などの被害を防ぐため毎年、このような啓発イベントを実施しています。 道立消費生活センター 長島博子所長) 「皆さんぜひ、「お金」と、知らない人から連絡があったり、有名企業やいろいろな名前で来ても、「絶対それは詐欺」ということで、疑っていただきたい」。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加