【独自】ダンスクラブで500万円相当の高級酒が…カメラが捉えた窃盗の瞬間「スタッフか業者さんか…」

大阪・ミナミにあるダンスクラブの専務から、「この1年間で何回もお酒の窃盗にあい困っている」とABEMA的ニュースショーに情報提供があった。 ダンスクラブ「GALA RESORT大阪」は、2021年にオープン。週末には1日2000人ほどの客で盛り上がっているという。 情報をくれた横山貴大専務が、現場を案内する。「ここにお酒を納品してもらっていたが、検品したら数が合わなくなって判明したのがきっかけ。高級シャンパンや、高級ウイスキー、響や山崎など、あからさまに値段が高いものばかり盗られた」。 窃盗されたウイスキーは、山崎6本と響5本。シャンパンはドンペリが18本、アルマンド・ゴールド6本、ベル・エポックとモエが12本ずつ。2024年6月と2025年2月の2度窃盗され、「被害総額は約500万円」だという。 犯行の一部始終を、カメラが捉えていた。1回目だった2024年6月の窃盗は15時30分ごろ、オレンジの帽子とマスクをつけ、作業着を着た男が裏口から現れた。慣れた手つきでカギを開けて、バックヤードに侵入してすぐ、酒入りの箱をケースに入れる。 映像を見た元徳島県警 捜査一課警部の秋山博康氏は、「侵入してすぐ被害品に進んでいる。何がどこにあるかを分かっている人物が犯人だ」とみる。別のケースでフタをして隠し、酒を奪うまで、わずか2分足らずの犯行だった。横山専務は「ここに出入りするのは、うちの従業員と、お酒を納品する業者や清掃業者とか、いくつかの業者にカギを渡していた」と振り返る。 2回目となる2025年2月の窃盗は、9時15分すぎ。クラブ前の駐車場から来た男は、前回と同じ帽子とマスクをかぶっていた。バックヤードから出てくるが、別の業者が近づいてきたのに気づいて、いったん隠れる。 しかし業者が去ると、ふたたび姿を現して、冷蔵庫を開け始めた。横山専務は「冷蔵庫のかぎは事務所で管理している。社員以上というか、アルバイトの方は(触るのが)厳しい。スタッフが複製したか、もう1つの業者か…」と語る。犯人については「把握している中では、誰かは分からなかった」そうだ。被害後、買取店などを回ったが盗まれた高級ウイスキーなどを見つけることはできていないという。 ジャパニーズ・ウイスキーは価格高騰が続き、買い取り専門の大黒屋によると、「山崎 25年」の買い取り価格は、10年前の15万円から、5倍以上の88万円になった。 ダンスクラブは被害を確認したあと、すべての階の扉に防犯システムを設置した。かぎも全て取り換え、防犯カメラも店外含め14台増やした。警察に被害届も提出したが、容疑者逮捕には至っていない。 横山専務は「この規模のナイトクラブをコロナの時に買収して、本当にしんどい思いをしてきた。いま大阪ミナミにインバウンドのお客様が毎日来ていただいて、やっと盛り返してきたときに盗難なので、心が痛む、苦しい」と胸中を明かす。 「従業員にも疑いの目を持ちたくないが持ってしまう。業者さんたちも疑いたくない人まで、裏階段ですれ違ったら疑ってしまう。モヤモヤをどこへぶつけていいのか分からず、毎日苦しい思いをしている。警察の方が一刻も早く犯人の逮捕をしていただけたら、安心して眠れるし営業もできる」 犯人は、どのような人物像なのか。秋山氏は「かぎを使っている・かぎを持っている所持者を割り出して、その周りの友達とか、共犯の可能性がある。仲間周りが犯人の可能性がある。遠方に売りさばいていれば、(捜査が)難航する可能性がある」と推理した。 (『ABEMA的ニュースショー』より)

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