「ISS」関係者ら監禁容疑で逮捕 消滅後も違法行為請け負いか

男性を車に監禁して金を脅し取ろうとしたとして、警視庁は東京都内や埼玉県に住む20~60代の男女7人を逮捕監禁と恐喝未遂の疑いで逮捕し、29日に発表した。捜査関係者によると、このうち男数人は、かつて広島県を拠点に活動していた覚醒剤密売組織「インターナショナルシークレットサービス」(ISS)の関係者とみられる。 ISSは元暴力団組員らが立ち上げたとされ、2000年の神戸市のテレホンクラブに火炎瓶が投げ込まれて8人が死傷した事件や04年の広島市内の警察署での銃撃事件などに関与したとして、幹部らが実刑判決を受けた。組織は消滅したとみられていたが、元メンバーがつながりを保ち、今も関東で様々な違法行為に関わっている疑いが浮上したという。 国際犯罪対策課によると、逮捕容疑は共謀して昨年9月3日午前4時ごろ、東京都港区の路上で、トルコ国籍の30代男性を車に無理やり押し込んで監禁。午前11時ごろに解放するまでの間、「金を払わなければ解放しない」などと金銭を脅し取ろうとしたというもの。男性とトラブルを抱えていた別の米国籍の男からの依頼を受けたとみられるという。 同庁は、ISS元メンバーらが違法行為を請け負う組織として活動していたとみて、実態解明を進める方針。(吉村駿、三井新)

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