広島県福山市の通信制「おおぞら高校」福山キャンパスで起きた刺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された女子生徒(17)は、自宅から持ち出したナイフで同学年の女子生徒3人を襲ったとみられることが29日、捜査関係者への取材で判明した。 高校によると、事件前に被害者の一部から「友達と仲良くするにはどうすればいいか」といった趣旨の相談があったという。県警は生徒間で何らかの人間関係のトラブルがあったとみて捜査を続けている。 県警によると、逮捕された生徒は21日、刃渡り約13センチの果物ナイフのようなもので同学年の生徒3人の背中や肩などを刺した。3人の命に別条はなかった。逮捕された生徒は調べに「殺してやろうと思った」などと供述しているという。【西山夏奈、井村陸】