日本人を標的にしたインド人詐欺グループ摘発 日本とインド警察の初の共同捜査

「パソコンがウイルスに感染した」と偽って金を要求する「サポート詐欺」で、警察庁はインド警察と初めて共同捜査を行い、日本人を標的にしていた犯行グループをインドで摘発したことを明らかにしました。 パソコンがウイルスに感染したと偽り、コールセンターのサポート担当を偽って金を要求する「サポート詐欺」の被害額は、2024年は約10億円にのぼっています。 警察庁は、2025年4月に日本国内でのサポート詐欺被害について、インド警察に情報提供を行い、インド警察が5月28日と29日に、インド人の男6人(20代)を詐欺罪などで逮捕したということです。 この犯行グループは日本人を標的に、マイクロソフト社などのコールセンターを偽ってサポート詐欺をしていたとみられ、被害は28都道府県の約200人に及び、被害額は約1億8000万円にのぼるということです。 被害者のパソコンに偽のウイルス警告が表示され、それを見た被害者が偽のコールセンターに電話をし、サポート担当役から「パソコンを直します。サポート料を払ってください」などと求められ、金をだまし取られたということです。 コールセンターと被害者とのやりとりは日本語で行われていたということですが、被害者の中には、コールセンターとのやりとりについて「片言の日本語だった」と話している人もいるということです。 サポート詐欺の捜査で、日本が外国の警察と共同捜査をし、海外の拠点を摘発するのは初めてだということです。

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