日本標的のサポート詐欺で警察庁とインド当局が共同捜査 当局がインド国籍の男6人を逮捕 国際共同捜査で現地当局の容疑者逮捕は初

パソコンがウイルス感染したと見せかけて金をだまし取る「サポート詐欺」について、警察庁はインド当局との共同捜査で、日本人を標的とした犯行グループのインド人6人を逮捕したと明らかにしました。 「サポート詐欺」は、パソコン画面に「ウイルスに感染した」という偽の警告画面を表示するなどして利用者の不安をあおって電話をかけさせ、サポートの名目で電子マネーや暗号資産をだまし取るものです。 警察庁はきょう(30日)、インド当局との共同捜査で、日本人を標的にした「サポート詐欺」を繰り返していた犯行グループのインド人の男6人を逮捕したと明らかにしました。 警察庁によりますと、外部機関とマイクロソフトから提供された情報を元にグループの1人を特定し、先月、インド当局に情報提供を行ったということです。 この情報をうけ、インド当局は今月28日と29日にかけて、インド国内のコールセンター2か所を含む19か所を捜索し、男6人を詐欺などの疑いで逮捕したということです。 「サポート詐欺」について、日本と海外の警察が国際共同捜査をして海外の拠点を摘発するのは初めてです。 このグループは日本以外でも「マイクロソフト社」の社員などを装ってサポート詐欺を繰り返していたとみられますが、日本国内の被害は2023年8月から今年2月までに少なくとも28都道府県の200人におよび、被害額はあわせて1億8000万円ほどにのぼるとみられています。 警察庁は「インド当局と緊密な連携を行ったことで検挙につながった。引き続き、海外捜査機関との連携を推進し実態解明と厳正な取り締まりに努める」としています。

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