先月31日、佐賀市の児童福祉施設で、職員の川原千恵さん(55)が包丁で切りつけられ、その後、死亡した事件で、警察は武雄市の会社員、平田ミル容疑者(28)を殺人未遂の疑いで逮捕しました。 警察によりますと、亡くなった川原さんの胸や両腕には複数の刺し傷や切り傷があり、死因は出血性ショックだったことが分かりました。また、川原さんのほかにも、20代と50代の女性2人が平田容疑者から腕をかまれたということです。 警察の調べに対し平田容疑者は、「記憶にないから分からない」と容疑を否認しています。 平田容疑者は先月13日、佐賀市内の別の福祉関係機関で「子どもを返して」と叫んで暴れたため、警察が一時、保護していました。 警察は、事件当日、平田容疑者が子どもに会う目的で1人で施設を訪れたとみていて、容疑を殺人に切り替え、詳しい経緯や動機を捜査しています。