3日、富山県射水市の射水平野土地改良区の発注工事をめぐる贈収賄事件で、土木会社から賄賂を受け取ったとして逮捕・起訴された土地改良区の元専務理事の男の初公判が富山地裁で行われました。 土地改良法違反の罪に問われているのは、射水平野土地改良区の元専務理事安田克則(やすだかつのり)被告(70)です。 起訴状などによりますと、安田被告は、2022年から2023年にかけ土地改良区が発注した工事で、土木会社が指名競争の入札で落札できるよう便宜を図った見返りに、商品券などあわせて50万円を受け取ったとされています。 きょうの初公判で、安田被告は起訴内容を認め、安田被告が専務理事となった2015年ごろから商品券などを受け取っていたと証言しました。 また、賄賂を受け取った理由については「お金に負けた」と述べました。検察側は「常習性が際立った悪質性の高い犯行」であるとして懲役1年2か月を求刑。また押収された21万円分の商品券と現金以外の被告が使用した29万円を追徴するよう求めました。 一方、弁護側は賄賂は被告人から要求したものではなく、再犯の可能性はないとして寛大な処分を求めるとしました。判決は今月17日に言い渡されます。