38年前、記者が殺害される襲撃事件があった朝日新聞阪神支局に対し、当時の犯行声明を引用した抗議文などを送ったとして脅迫などの疑いで、38歳の会社員の男が逮捕されました。 脅迫と威力業務妨害の疑いで逮捕されたのは、静岡県富士市に住む会社員の武藤和宏容疑者(38)です。 1987年5月3日、朝日新聞阪神支局は「赤報隊」を名乗る人物に襲撃を受け、銃撃された小尻知博記者(当時29歳)が死亡し、犬飼兵衛記者(当時42歳)が重傷を負いました。 武藤容疑者は今年の同じ日、「令和赤報隊」を名乗り、38年前と同じく「すべての朝日社員に死刑を言いわたす」などと書いた脅迫文や、小尻記者と犬飼記者の写真に穴を開けた書面、おもちゃの銃を阪神支局に送るなどした疑いが持たれています。 警察は武藤容疑者の認否を明らかにしていませんが、38年前の襲撃事件を模倣した犯行とみて捜査しています。