社交飲食店を経営していた当時、暴力団幹部にみかじめ料を渡したとして、神奈川県警暴力団対策課と厚木署は4日、県暴力団排除条例違反の疑いで、厚木市元町、無職の男(38)を逮捕した。同課によると、みかじめ料を渡した店側を摘発することが可能となった2022年の条例改正以降、初適用となった。 逮捕容疑は、同市中町3丁目で社交飲食店を経営していた23年5月24日と24年1月17日、相手が暴力団員と知りながら用心棒料やみかじめ料として現金計9万円を渡した、としている。 同課によると、男は「間違いありません」と供述、容疑を認めている。 また、みかじめ料を受け取ったとして、県警は同市妻田北3丁目、指定暴力団稲川会系幹部の男(50)も逮捕。男は「用心棒料など私は受け取っていません」と供述し、容疑を否認している。 2人は15年ほど前から知り合いで、無職の男が社交飲食店を開店した21年12月から今年1月まで、毎月現金約2万~約5万円をみかじめ料として稲川会系幹部の男に渡していたとみられる。