認知症の入居者に暴行、けがさせたか グループホーム元職員を逮捕

東京都練馬区の高齢者グループホームで認知症の入居者にけがをさせたとして、警視庁光が丘署は傷害の疑いで、同施設の元職員で、東京都清瀬市松山の鈴木勝被告(57)=傷害罪で起訴=を再逮捕した。容疑を認め、「介護する中で腕をつかまれたりしたことに怒りを覚えた。認知症で被害を訴えられないので、怒りを抑えられずやってしまった」などと供述しているという。 光が丘署によると、入居者の顔や首にあざや傷があることを不審に思った施設長が今年2月、「虐待ではないか」と110番通報していた。警視庁の捜査で、鈴木容疑者の当直勤務の際に、こうした事象が発生していることが判明。容疑者は4月以降、90代男性と80代女性への傷害容疑で逮捕、起訴されていた。いずれも被害者は認知症を患っており、被害申告をしていなかった。同施設は事件発覚後に鈴木容疑者の雇用契約を解除したという。 再逮捕容疑は昨年12月4~5日、練馬区の高齢者グループホームで、90代女性の顔を手で打ち付けるなどの暴行を加え、全治約2週間のけがをさせたとしている。

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