県内初の被害“金塊詐欺”とは 高騰する「金」を使った新たな手口 広島

特殊詐欺事件のニュースです。県内で新たな手口の被害が…今度は高騰している金塊を使ったものでした。 1g当たりの平均価格が10年間で約3倍となっている「金」。最近でも価格は上がり続け購入する人が増えているといいます。 この「金」を狙った特殊詐欺が今年4月県内で初めて確認されました。 被害にあったのは中区に住む80代の女性。 「あなたに携帯電話の不正契約の嫌疑がかかっている。捜査の対象となっているためこのままでは逮捕することになる」警察を名乗る男からかかってきた一本の電話。 続いて… 「あなたの資金調査をする必要がある」検察官を名乗る男が証券を現金化し、金を購入するよう女性に指示。女性は指定された口座に現金およそ1000万円を振り込んだところ数日後に自宅に金600gが届きました。 しかし… 検察官を名乗る男「その金についても調査の必要がある」犯人は購入した金の調査を求めてきたのです。 女性は言われた通り自宅付近の指定された場所に金を置いていたところいつのまにか無くなっていました。 その代わりにポストにあったのが資金預かり証。偽の文書が届いていたのです。 「すべての調査が終わり次第返還となる。金融調査に協力しない場合は返金不可となる」などと記載されています。 さらに信じ込ませるためか受託者氏名には金融庁の文字が… 全国では去年6月~12月の間で21件、あわせて約9億円の被害が出ている金塊をだまし取る特殊詐欺。 県警の減らそう犯罪情報官は注意を呼びかけます。 県警 直原順一情報官「警察官や検察官が捜査の対象となっていると伝えることはありませんし、金塊を要求することはありませんのでその辺はおかしいなと思っていただきたいと思います」

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