ミャンマー拠点詐欺「リクルーター」か 30代男を逮捕 愛知県警

ミャンマーを舞台にした国際的な詐欺事件で、愛知県警が6日、特殊詐欺の「かけ子」を勧誘する「リクルーター役」とみられる30代の男を、詐欺の疑いで逮捕したことが捜査関係者への取材でわかった。 県警はこの事件で、現地から詐欺の電話をかけたとして、石川翔紀(32)、谷地智成(22)の両容疑者=ともに詐欺罪で起訴=と、名古屋市の高校生の少年(16)を逮捕しているが、リクルーター役の逮捕は初めて。 捜査関係者によると、男の逮捕容疑は、少年や石川、谷地両容疑者らと共謀し、1月、米国滞在中だった三重県鈴鹿市の男性の携帯電話に、「マネーロンダリングで逮捕状が出ている。潔白を証明するために金が必要」などと警察官などをかたり、ミャンマーからうその電話をかけ、現金990万円を振り込ませ、詐取したというもの。かけ子は少年らが担っていたという。 男は少年と複数回面会し、渡航の段取りを教え、パスポートの取得を指示。少年は昨年12月にタイ経由でミャンマーに入国。ミャンマー東部の詐欺拠点でかけ子をしていたという。男は、石川、谷地両容疑者の渡航にも関わっていたとみられるという。(高橋俊成)

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