北九州市内の資材置き場の地中から先月20日、同市の建設会社役員、華山龍一さん(87)の遺体が見つかり、長男で同じ会社の社長、華山龍馬(46)とアルバイト、福田真美(42)の両容疑者が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、福岡県警は容疑者2人が龍一さんの殺害にも関わった疑いがあるとして、殺人容疑で逮捕状を取った。11日にも再逮捕する方針。捜査関係者への取材でわかった。 県警によると、龍一さんの首には圧迫された痕が司法解剖で確認されており、窒息死した疑いがあるという。 捜査関係者によると、県警は防犯カメラ映像で、5月17日夕に龍一さんが自宅そばにいたことや、付近に金銭などをめぐりトラブルになっているとの情報があった華山容疑者の関係車両があったことなどを確認。龍一さんの遺体は、県警がこの車を追うなかで発見した。 県警は死体遺棄容疑で先月21日に華山容疑者を、同23日に福田容疑者を逮捕したが、それぞれ「私はやっていません」などと容疑を否認しているという。(杉江隼)