高校生の大麻をめぐる事件が検挙され、教育現場に衝撃が広がっている。大麻を譲り渡したなどとして、宮崎県川南町の男子高校生と都農町の少年が麻薬取締法違反の疑いで逮捕された。一連の事件の逮捕者は4人となった。どういうルートで大麻が高校生の手に渡ったのだろうか。 逮捕されたのはいずれも17歳で、川南町に住む高校2年の少年と都農町に住む無職の少年。警察によると男子高校生は2025年4月、知人で別の高校に通う男子生徒に有償で大麻を譲り渡したとして、麻薬取締法違反の疑いが持たれている。 また無職の少年は、6月初めごろに、今回逮捕された男子高校生から譲り受けた大麻を使用した疑いが持たれている。2人は知り合いで、警察の調べに対し「間違いない」と容疑を認めているという。 4人の少年が逮捕された「大麻」を巡る事件。事件の発端は5月17日。川南町に住む高校2年生の「少年A」が、大麻を所持した疑いで逮捕された事から始まった。学校での持ち物検査で発覚した。 そして「少年A」の取り調べから、川南町に住む高校2年生の「少年B」が「少年A」に大麻を譲り渡した疑いが強まり、5月28日に逮捕された。 さらに「少年B」の取り調べで、今回新たに川南町に住む高校2年生の「少年C」と17歳の無職「少年D」が逮捕された。警察によると、高校生の3人は別々の高校に通う生徒とのこと。 4人の関係性については、「少年Aと少年B」、「少年Bと少年C」、「少年Cと少年D」が、それぞれ知り合いとのことだ。 警察は、「少年C」が大麻をどこから入手したのかなど調べを進めている。ある捜査関係者は「県内の高校生の間で、大麻がまん延している可能性がある」と話す。 宮崎県警は、「友人から誘われてもきっぱり断って」と呼び掛けている。また、青少年薬物乱用教室を継続していき、啓発活動に力をいれていくということだ。 (テレビ宮崎)