自分の飼い犬を杖で殴るなどの虐待をしたとして、兵庫県警尼崎東署は12日、尼崎市の無職の男(69)を動物愛護法違反(虐待)の疑いで逮捕し、発表した。「犬に引っ張られてふらつき、杖が犬に当たった」などと容疑を否認しているという。 署によると、逮捕容疑は6日午後2時20分ごろ、市内の商業施設の駐車場で、飼い犬を杖で殴打する暴行を加え、虐待したというもの。 「犬を虐待している」と目撃者から110番通報があった。署が防犯カメラ映像などを確認すると、杖を振り上げて何度も殴っている様子が映っていたとしている。 犬はサモエドという大型の犬種で、体長70~80センチほどの6歳の成犬。動物病院でけがの有無を調べているが、命に別条はないという。 神戸市中央区にある、サモエドとふれ合えるカフェ「Samoyed cafe AL 神戸店」を運営する山口麗季斗(りきと)さんによると、サモエドは真っ白な毛に覆われた愛くるしい姿が特徴。「温和で人見知りをせず、遊ぶことが大好きな犬種です」と話す。(武部真明、原野百々恵)