「確実に蝕まれ廃人になる」若年層への広がる薬物 高校生が防止を呼びかけ 去年摘発の約8割は30歳未満 広島

若い世代の薬物乱用が止まらないなか、広島県大竹市では、高校生などが薬物の乱用防止を呼びかけました。 13日、JR大竹駅で行われたキャンペーンには、警察と大竹高校の生徒など30人余りが参加。近年、大麻などの薬物が若い世代に広がっていることを受け、薬物の危険性や、乱用の防止について書かれたチラシなどを配り、注意を呼びかけました。 大竹高校生徒会長 藤川侑正さん(3年) 「子ども達が薬物に近づいて言っているこの時代、私たちの若い世代が、少しでも動いて力になれて良かったなと思います」 大竹警察署 津村隆介署長 「大麻は、麻薬や覚醒剤と比べると、傷害の程度が比較的緩やかに現れるだけで繰り返し使用すれば身体や精神は、確実にむしばまれ廃人になる」 県によりますと去年、国内で薬物により摘発された人数は、1万3462人にのぼります。一方、県内は去年195人が摘発され、年々増加傾向にあります。 また、大麻に限ってみてみると去年、大麻取締法違反の疑いで摘発された人の約8割は30歳未満でした。 県内では、4月に大学生2人が覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕されたほか、さらに別の大学生2人も大麻取締法違反の疑いで逮捕されています。 若い世代の摘発が増えていることから、県警は、薬物の危険性を正しく理解してもらうため、学校での講演会などに力を入れていくことにしています。

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