秘書給与詐取で逮捕され、服役した元代議士の山本譲司氏。出所後に自身の獄中体験をつづった『獄窓記』(2003年、ポプラ社)は大きな反響を呼んだ。 その後、山本氏は更生保護法人「同歩会」やNPO法人「ライフサポートネットワーク」を設立し、現在も高齢受刑者や障害のある受刑者の社会復帰支援に取り組んでいる。 本記事では、山本氏が中高生に向けて執筆した書籍『刑務所しか居場所がない人たち 学校では教えてくれない、障害と犯罪の話』(2018年、大月書店)から、受刑者全体の20%といわれる知的障害者が罪を犯した背景について書かれた内容を、抜粋して紹介する。