使用済み切手184枚の消印を除去した上で販売したとして、鹿児島県の会社役員の男(44)が郵便法違反(切手類偽造)の疑いで広島県警に逮捕された事件で、男が数年前から使用済み切手の消印を消して販売していたとの供述をしていることがわかった。捜査関係者が、取材に明らかにした。 県警大竹署によると、男は昨年4月、使用済みの320円切手184枚に押された消印を自宅で除去し、フリーマーケットサイトを通して購入した男性に送付した疑いで、今月逮捕された。使用済み切手の額面は計5万8880円で、販売価格は計5万円だった。男は容疑を認めているという。 捜査関係者によると、購入した男性は「未使用品だと思い、以前から男の切手を購入していた」と県警に説明。この男性以外にも複数の客がおり、男は「定期的に売っていた」などと話しているという。県警の調べに対し、「複数回にわたって何十~何百枚買った」と話す客もいるという。(遠藤花)