いわき市の公共事業の入札の情報を漏らしたとして、水道局の職員の男ら3人が官製談合などの疑いで逮捕されました。 警察によりますと、いわき市水道局の技術主任真山佳幸容疑者(34)は、市内の管工事会社の役員に対し、2024年1月に入札が行われた、水道局発注の配水管改良工事の設計金額を漏らして落札させ、公正な入札を妨害した疑いが持たれています。 この事件では、管工事会社の社長の松原文司容疑者(74)と、取締役の松原文隆容疑者(48)も18日、逮捕されました。 捜査関係者によりますと、真山容疑者は工事の設計や積算を担当し、設計金額を知る立場にあり、松原容疑者らの会社が落札した金額は、最低制限価格と1円単位まで一致していました。 ただ、この工事の契約は入札後に「設計金額に誤りがあった」として解除されていました。 警察は、捜査に支障があるとして3人の認否を明らかにしていませんが、情報を漏らす見返りがあったことも視野に、調べを進める方針です。