マカオ司法警察局は6月17日、マカオにおける違法薬物の密売に絡み、マカオで清掃工として就労するフィリピン人の男(30代)を逮捕したと発表。 同局によれば、フィリピン人の男1人が違法薬物を密売しているとの情報を掴み、内偵調査を経てターゲットの身元を突き止め、足跡を確認した上で配備を敷き、同月15日にマカオ半島中区の路上で男の身柄を拘束。その後、男を伴って男の住居を捜索したところ、”アイス”と呼ばれる覚醒剤計約24.84グラム入りの小袋12点とコカイン計約12.75グラム入りの小袋14点、末端価格にして約9万8000パタカ(日本円換算:約176万円)相当、密売で得たとみられる現金6800パタカ(約12万円)、密売用途とみられる電子計量器などが発見されたことから、逮捕に至ったとのこと。 男は同局の調べに対し、前月(5月)下旬から上役の人物に雇われ同郷相手の密売を始め、これまでに8000パタカ(約14万円)を得たなどと供述。同局では、捜査で得られた情報を総合的に判断し、男を不法麻薬・向精神薬密売罪で検察院送致するとともに、引き続き薬物の入手経路や他に関与した人物の行方を追っているとした。 昨今、マカオで就労する外国人による違法薬物絡みの事案がしばしば報告されている。